SPX2000
−取扱説明書
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変調
モジュレーション ( 変調 )
入力信号を変調してさまざまな効果を付加します。ある信号を別の信号で変化させることを変調といいます。このとき変化さ
せられる信号を「被変調信号」、変化をさせる信号を「変調信号」といいます。変調系のエフェクトの特徴は音量や音程、エフェク
ト音のディレイタイムなどに変化があることです。それは音のうねりや揺れ ( フランジャー、フェイザー) であったり、周期的な
音量の変化 ( トレモロ ) であったり、定位の移動 ( オートパン ) であったりします。SPX2000 では、変調信号にオシレーターの信
号を使って周期的な変化を繰り返させたり、入力信号自体や MIDI メッセージを使って変化させたりしています。
各エフェクトの違いは以下のとおりです
フランジャー(PRESET バンク )
「ジェットサウンド」と呼ばれるうねりを付加するエフェクトです。
ディレイ系のエフェクトは原音に対してディレイタイムが一定です
が、フランジャーはディレイタイムを周期的に変化させています。この
ディレイタイムの変化がフランジャーのうねりを生み出しています。
このエフェクトのパラメーターは以下のように分類できます。
変調信号のコントロール : FREQ.、DEPTH、WAVE
エフェクト音のコントロール : MOD.DLY、FB.GAIN
テンポ同期に関するコントロール : SYNC、NOTE、TEMPO
フィルター/ イコライザー: LSH G、LSH F、EQ G、EQ F、EQ Q、HSH G、HSH F
出力レベルのコントロール : OUT LVL、MIX BAL.
パラメーター詳細
■
基本パラメーター
エフェクトタイプ バンク IN/OUT 数 変調の効果 変調信号 ページ
フランジャー
PRESET
2IN/2OUT
うねり
オシレーター信号
47
フェイザー 49
ステレオフランジャー
ステレオフェイジング
CLASSIC 50
コーラス
PRESET
コーラス
51
シンフォニック 52
トレモロ 音量変化
53
53
CLASSIC
コーラス
CLASSIC
コーラス
シンフォニック シンフォニック 54
オートパン PRESET
定位の移動
55
パン CLASSIC 56
モジュレーションフィルター
PRESET うねり
56
リングモジュレーション 57
ダイナミックフィルター
入力信号
または
MIDI メッセージ
58
ダイナミックフランジャー 59
ダイナミックフェイザー 60
パラメーター名 値の範囲 パラメーターの説明
FREQ. 0.05 ∼ 40.00 Hz 変調 ( うねり ) の速さです。この値を深くするほどうねりが短い周期で繰り返されます。
DEPTH 0 ∼ 100% 変調の深さです。値を深くするほど変調の効果が深くなります。
MOD.DLY 0.0 ∼ 500.0 ms
原音に対するエフェクト音の遅れです。この値を中心にディレイタイムが変化します。変化の早さは
FREQ. に、変化の幅は DEPTH に依存します。
FB.GAIN -99% ∼ +99%
変調された音のフィードバック量です。値を大きくするほどフィードバック量が多くなり、変調 ( うね
り)が強調されます。マイナスの値を設定すると、逆位相でフィードバックします。
WAVE Sine, Tri
変調信号の波形です。変調の効果に影響を与えます。
Sine ( 正弦波 ) と Tri ( 三角波 ) のどちらかを選択できます。
MOD. DLY
DEPTH
L(R) R(L)
原音
レベル
時間
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