Yamaha AX-450 User Manual Page 73

  • Download
  • Add to my manuals
  • Print
  • Page
    / 97
  • Table of contents
  • BOOKMARKS
  • Rated. / 5. Based on customer reviews
Page view 72
73
音場とは?
「その空間が持つ特有の音の響き」を音場と呼んでい
ます。コンサートホールなどで、私達は、楽器の音
や歌手の声が直接聴こえてくる「接音他に
床や壁・天井などに一回反射してから聴こえてくる
「初期反射音」、さらに何回も反射を繰り返しながら
次第に減衰してゆく「後部残響音」を聴くことにな
ります。建物内部の形状や広さ、それに内装材料の
種類等によって、初期反射音や残響音の構成が異な
り、そのホール特有の響きが生まれます。それが「音
場」です。
ヤマハでは、世界の著名なコンサートホールやオペ
ラハなどで、反射音向・強さ・帯特性
遅延時間等の音場情報を実際に測定し、その膨大な
データを ROM に蓄積しています。本機では、この
音場測定の実測データを基に作成された、音場プロ
グラムを自由に選択し、著名ホールやライブハウス
等の音場をリスニングルームに再現することができ
ます。
初期反射音
1 つの表面(壁や天井など)に反射してから、極め
て急速(直接音が発生してから50ms から 80ms
後)にリスナーの耳に到達する反射音です。初期反
射音により、直接音に明瞭さが付加されます。
後部残響音
2 つ以上の表面(壁や天井、部屋の後部など)に何
回も反射を繰り返しながら、多数の反響音がひとま
とめになり、連続した音響の余韻となる音です。
れらの反射音は方向性がなく、直接音の鮮明さを劣
化させます。
直接音、初期反射音、後部残響音がひとつになるこ
とで、リスナーは演奏会場や劇場をイメージするこ
とができるのです。デジタル音場プロセッサーはこ
の反射音、残響音を再現して、音場を作り出します。
リスニングルームで適切な反射音や後部残響音を再
現できれば、独自のリスニング音場を作り出すこと
ができるわけです。リスニングルームをコンサート
ホール、ダンスフロア、大聖堂などさまざまな演奏
会場や劇場の音響効果に変えることができます。意
のままに音場を再現する能力こそ、デジタル音場プ
ロセッサーを通じてヤマハがこれまでに実践してき
たことです。
本機がつくりだす音場は大きくわけて以下の 3 つで
す。
プレゼンス音場
前方に広がる音場です。
サラウンド音場
後方に広がる音場です。
サラウンドバック音場
後方中央につくりだされる音場です。
音場を構成する要素
反射音のイメージ
音場の種類
プレゼンス音場
サラウンドバック音場
サラウンド R
音場
サラウンド L
音場
09_AX450-J.fm 73 ページ 2004年1月22日 木曜日 午前11時32分
Page view 72
1 2 ... 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 ... 96 97

Comments to this Manuals

No comments